ファッションでの色の組み合わせって難しいですよね。色って無限にありますし、色々なルールが提案されていて何を学べばいいか迷います。
ここでは私がデザイナーの仕事を続けるうちに辿りついた失敗しない色の組み合わせ方のルールをお伝えします。ベーシックカラーしか使わないので、色の合わせ方が分からないかたでも失敗しにくいですし、上級者でも基本的な色合わせとしてずっと使います。
最近だとパーソナルカラーから入る方も多いですが、順序としては先にこの基本色の使い方を知るほうが先です。基本色を上手く使えるだけでも充分オシャレになれます。
この色使いを覚えればそろえたほうが良い色がわかりますし、ムダな買い物が減りますよ。
- 頭の中で、色がスッキリ整理されます。
- 具体的な基本の色合わせ。
- 何色使えばいい?
- 理解できても、実際にはできない理由。
【関連記事】
➡メンズファッション【11系統診断】どのタイプ?簡単セルフチェック
【PR】Dcollection コーデ提案<あなスタ>
メンズ服の失敗しない色の組み合わせ【基本の3色】
私はデザイナーですが、「天才的色合わせ!」をするタイプではありません。
コレクションを作ったり、コーディネートを組む中で、色合わせの“シンプルな結論”が出ました。
メンズの基本色は3色。
「グレー」「ネイビー」「ブラウン」です。
MARU
*これだけ頭の片隅においておいて下さい。
簡単ですが、これを基本に組むと難易度が大きく下がります
メンズファッション【定番アイテム】基本の“3色”
なぜこの3色か?➡︎定番アイテムを、色別に整理するとこんな感じです。
ほぼグレー、ネイビー、ブラウンの3色に収まります。




⬇︎表にするとこんな感じです。(*白は何にでも合う“色”と考えています。)

色は無限ですが、ふだん着る色は少ないです。
他の色はいったん忘れて、基本の3色だけで組みましょう。
この3色をマスターしたあとに挿し色を使うことをオススメします。
メンズファッション 【白】の扱い方
白は何にでも合う万能な色です。
基本の3色以外にも、全てに合います。
汚れが目立つからと、白を避けると難易度がかなり上がります。
白は万能で超重要!
メンズファッション 【黒】の扱い方

「実は黒は特殊な色」
意外ですが、黒は万能ではありません。
表には載せていませんがが、足すならグレーの上です。
ここは黒でしょ!という時だけ使うと黒が活きてきます!
黒に頼らないと、逆に色合わせがキマるようになってきます。
基本の色合わせをマスターした後にあえて使う黒は、モードを感じると思います。
黒って便利な色ですよね。困った時は黒!な方多いと思います。
注意が必要なのが、黒じゃない方が良い時もとりあえず黒を選んでしまうこと。
色合わせに慣れると、黒は万能じゃないと気づきます。
この考えを元に組んだ最小のクローゼットアイテムはこちらを参考に
【関連ページ】
定番アイテムで組んだ効率の良いクローゼットはこちら
➡︎➡︎サイトトップページ

【基本の3色】基本色の組み合わせコーデ
この3色を使った、基本の色使いを3通りだけあげます。
この3通り覚えるだけでもほとんどの色わせで困りません。
【基本の色合わせ1】 同系色のグラデーションコーデ

王道色合わせ「グラデーション」
表の色を縦一列で使います。
黒から白までトーンをはば広く使うと、メリハリがついてオシャレになります。
誰が見ても綺麗な合わせですね。
同系色はトーンをはば広く使う。

ブラウン系の「グラデーション」
濃茶だけだと、地味な印象になりますが、こちらもトーンをはば広く使うと自然でカッコいいですよね。
同系色はトーンをはば広く使う。
ここでも白は万能。
【基本の色合わせ2】 基本色二色使いコーデ

ブラウン系×グレー系
2系統の色を使います。
基本の3色同士は相性が良いので、どの組み合わせでもOK!
同系色に飽きた時にオススメ!
グレーで濃淡。
ブラウンでも濃淡。
【基本の色合わせ3】3色使いならトーン合わせコーデ

3色使いは「トーン合わせ」
色合わせの基本テクニックに
「トーン合わせ」があります。
トーンを合わせると3色使っても
まとまります。
綺麗ですよね。
同じトーンで合わせる。
図はミディアムトーン合わせ。
ファッションの色合わせ【基本の3色】まとめ
シンプルですが「基本の3色」を使ったメンズ服の色合わせ、は以上です。
3色でも十分、オシャレにできそうですよね。
ベーシックカラーなので、間違いにくくオススメです。
表を縦使いするか、横使いするだけです。



この先は「アクセントカラー使い」です。
この3色に+1色アクセントカラー(赤や緑)を入れるだけ。
それはまた、次の機会に紹介します。


色の組み合わせ別【コーディネート集】
ここからは基本の色合わせパターンごとに作例タップリで紹介します。
使っているアイテムはこちらから➡必要最小限で作るクローゼットアイテム
グレーモノトーン

クールなグレートーンのみのコーディネート。
黒の分量を少なめにすると重くならずバランスが取れます。
柄物をアクセントに使うのも有効です。

ネイビーモノトーン

夏に爽やかなブルー系だけのコーディネート。
ブルー×白を嫌いな人はいません。
濃いネイビーだけはなく淡色のブルーも入れてグラデーションを作ると完璧です。


ブラウンモノトーン

ナチュラルカラーの落ち着いた合わせ。
カーキもブラウンとして扱います。
ブラウンだけだとモッサリするので基本は白も使います。
サンドベージュのようなブラウンならモダンな印象。

グレー×ネイビー

2色使いできると着こなしの幅が広がります。
グレーだけや、ネイビーだけよりもオシャレ度がアップ。
オシャレに慣れている感じがしますね。ベーシックカラーで洋服を揃えると実践しやすいです。

グレー×ブラウン

ナチュラルカラーにモノトーンを加えるとモードな印象に。
カジュアルなベージュやカーキにモノトーンを合わせたら都会的にサマ変わり。
カジュアルになり過ぎた時に試してみてください。

ネイビー×ブラウン

イタリア的色合わせ「アズーロ・エ・マローネ」
ネイビーは一番好感度の高い色。ブラウン系を合わせると一気にファッショナブルに変化します。
ブラウン系はベージュやカーキも使って。
ネイビーはブルーや淡いサックスも使うとめちゃくちゃバリエーションが広がります。


グレー×ネイビー×ブラウン

最後は3色とも使ってコーディネート。
色相がズレている時はトーンが近いとキレイにまとまります。
ベーシックカラーだけなのでゴチャゴチャしません。


アイテム別色の組み合わせ【コーディネート集】
アイテム別コーディネート集です。各記事にそのアイテムを合わせるポイントを書いています。
【白Tシャツ】コーディネート

【グレーTシャツ】コーディネート
【グレーTシャツ】メンズコーデ必ずマスターできる【鉄板6通り】

【オリーブカーゴ】コーディネート
M47カーゴパンツコーデ例9選|定番アイテムで完結する組み合わせ

➡︎メンズデニムコーデ16例【春夏】偉人のコーデから基本まで

【オリーブミリジャケ】コーディネート
➡︎【ファティーグジャケット】コーデ8選|簡単オリーブカラー色合わせ

【ブルーバスクシャツ】コーディネート
➡︎セントジェームスの着こなし【20通り】歴史的コーデ|定番アイテム

【黒ニットポロ】コーディネート
➡【ジョンスメドレー】ニットポロ8コーデ|簡単に変われる大人の着こなし

【カーキシャツ】コーディネート
➡【カーキシャツ】夏のメンズ7コーデ|失敗しない2つの注意点!

【デニムシャツ】コーディネート
➡【デニムシャツ】メンズコーデ12例|40代が押さえるポイント!

【白シャツ】コーディネート
➡夏の白シャツコーデ10選【好印象】一味違う大人の着こなしを解説

色の組み合わせ【Q&A】
2色コーデとはなんですか?
コーディネートに2色しか使わないことです。
3色ルールとはなんですか?
コーディネートに3色までしか使わないこと。
メンズ コーデ 何色まで?
色数は少ないほうがまとまりやすいので多くても3色くらいまでに押さえましょう。
ちまたでは色々なルールが出回っていますね。
そのルールは総じて何を目指しているかというと、「パッと見、ゴチャゴチャしない」です。
プロでもそれぞれ考え方が違うので細かい手法が変わるんです。
ですが、アドバイスの意図は共通していて「ゴチャゴチャしない方がいいですよ」ということ。
日常で考えられるほとんどの場面で、色数は少ない方が良いです。
ということで、私がおススメしているのが先ほどの【基本の3色】です。

どれもベーシックカラーなので3色とも使ってもゴチャゴチャしません。
私はこれで「これだけで充分かも」と思えました。
色を絞るとアイテムも揃えやすく、色合わせのしやすさにつながります。
本来の意図を知っておけば、色々なアドバイスに惑わされなくなります。
一番合わせやすい色は何ですか?
上の表にもある基本色のグレー/ネイビー/ブラウンです。
コーデが難しい色は何ですか?
①基本色の逆で原色などの強い色。
②何色だか分からないくらいの濃色や薄い色。
①印象が強い色はその色だけ目立つので扱いが難しくなります。
②色合せなのでそもそも色が良くわからないと合わせづらいです。

服の色の組み合わせをシミュレーションするアプリ
以前話題になっていた「XZクローゼット」。服の色やコーディネートをAIが自動で提案してくれるアプリです。自分でもコーディネートを組んで登録でき練習には最適ではないでしょうか。
かなり高機能で、手持ちの服を登録できたり、気温や、シーンごとの提案もしてくれます。
メンズファッションの色の組み合わせ【まとめ】
「基本の3色」の考えは非常に便利です。
私もこの考えに落ち着いてから、コーディネートが組みやすくなりました。
クローゼットに使えない服が減り、シーズンごとに服が増えています。
色が統一されていると、色が合わないことも無くなります。
具体的なクローゼットの例を下記に作っていますのでのぞいて見てください。
【関連ページ】
定番アイテムで組んだ効率の良いクローゼットはこちら
➡︎➡︎コーディネートで使っているアイテム一覧
それ以外でも先に知っておくとスムーズにファッションを知れます。
➡メンズファッション【11系統診断】どのタイプ?簡単セルフチェック
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