男女問わず人気のセントジェームスのボーダーバスクシャツ。
一枚でサマになる便利なアイテムですが、印象が強く同じようなコーデになりがち。
ここでは歴史的な人物を押さえながら、定番アイテムを使ったバリエーションの組み方を解説します。
30代-40代の大人の方でもカジュアルになり過ぎないように組んだのでぜひ参考にしてみてください。
使っている定番アイテムはこちらから。
セントジェームス|ボーダーバスクシャツの背景
船乗りをルーツにもつ定番のボーダーシャツ。
ファッションには漁師や船乗りがルーツのアイテムをよく見かけます。
遭難した時に見つけやすいボーダー柄が特徴で、のちにファッションアイテムに。
バスク地方で生まれたので日本では「バスクシャツ」と呼ばれます。
海外では”ブルトーニュ地方の”という意味で「ブルトンシャツ」で通じます。
“ウェッソン”が船乗りに着られていたモデル。
その後、海軍に採用されたモデルの“ナヴァル”が誕生します。
ファッションに取り入れたのはココ・シャネルが最初です。
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10年間着用したナヴァルのレビュー記事。
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有名人のバスクシャツ着こなし|歴史的人物
1913年にココシャネルがファッションアイムとして提案してから100年以上。
歴史的な有名人にも愛用者が多く、シンプルな合わせでも本当に個性的です。
定番アイテムでの着こなしの参考にもなるのでぜひ、取り入れたいところ。
有名人が多すぎて誰が元祖で、誰に影響を受けているか見るために年表を作りました。
【パブロ・ピカソ】ファッションではなくスタイル。
バスクシャツといえばこの人。
シャネルと同時代にパリで活動し、知人であり仕事仲間だったとか。
- スペイン生まれでフランスで活動したピカソ。
- フランス生まれのココ・シャネル。
- スペインとフランスの間で生まれたバスクシャツ。
どちらが先に着ていたのかはわかりませんが、シャネルがファッションだとすると、ピカソはスタイル。
地元の漁師的な雰囲気すらありますね。
パンツの裾も長いからまくっている無頓着さ。
これはこれでキャラクターが出ている着こなしです。
【ココ・シャネル】モノトーンコーデ
バスクシャツを初めてファッションにした偉人。
モノクロ写真のイメージが印象的なのでモノトーンで描きました。
(*下記の映画の中ではブルーのバスクシャツ)
足元は同じくバスク地方のエスパドリーユは相性抜群ですね。
パンツはリラックス感のある緩めのシルエット。
1930年代の写真ですが、女性のパンツスタイルはこの時代の先端だったのだと思います。
【アーネスト・ヘミングウェイ】サファリスタイル
ファッションでも影響力のあった小説家。
狩猟や釣りが趣味で、サファリスタイルやフィールドワークの写真が多く残るヘミングウェイ。
メンズのファッション史でもよく出てくる人です。
狩猟などが趣味でカジュアルな格好が多く、風貌に似合いますね。知識人らしい上品さもあります。
イラストは定番のバスクシャツでは無いですが、ショーツにホワイトスニーカーの夏らしい合わせ。
金縁メガネにクラシックな腕時計、白髪にヒゲと小物含めて雰囲気があります。
【ポール・ニューマン】大人のリゾートコーデ
プライベートでもバスクシャツを愛した名優。
バスクシャツ姿が多く残るポール・ニューマン。
後年、モータースポーツにハマりレーサーとしても活躍。バスクシャツを着用した写真も多く残っています。
イラストは個性的なサングラスに赤のバスク。
パンツは夏の定番素材でタテウネが特長のコードレーン。セレブらしいリゾートコーディネートです。
【アンディー・ウォーホル】ロック&モード
ウォーホル流ベーシックコーデ。
ベーシックなアイテム好きで知られるウォーホルですが、仕上がりは個性的です。
モノトーンでまとめたスリムシルエットはロックともモードとも感じられるクールさ。
タイトなブラックジーンズにカウボーイブーツ。
トレードマークの銀髪にサングラスと完成されたスタイルです。
【オードリー・ヘップバーン】サブリナパンツ
女性が憧れるファッションアイコン。
現在の女性ファッション誌でも頻繁にとりあげられる人気っぷり。
カラッとした明るい人柄にバスクのブルーが似合いますね。
サブリナパンツに白のシューズで、シンプルですが合わせは完璧です。
【ジェームス・ディーン】ゆるコーデカジュアル
劇中とは違うリラックス感のあるカジュアル。
今でも通用しそうな肩の力の抜けたスタイル。
映画の中の役柄でデニムやTシャツのファッションが有名ですが、プライベートが断然オシャレです。
ランダムなホリゾンタル柄にゆるいシルエットのチノパン。足元はサンダルとヌケ感があります。
トレードマークのリーゼントにセルフレームのメガネがオシャレですね。
【ジーン・セバーグ】ボーイッシュなバスク
ゴダール映画「勝手にしやがれ」での印象的な姿。
ファッションでも有名な映画「勝手にしやがれ」
ジャン・ポール・ベルモンドのフレンチスタイルも有名ですが、ジーンセバーグのボーイッシュさとバスクシャツの組み合わせは似合いすぎです。
劇中ではサブリナパンツで時代的にオードリーの影響を受けてそうです。
【ジャン・ポール・ゴルティエ】鬼才のトレードマーク
自ブランドの香水のボトルにも使うお気に入り。
自分のブランドでもデザインし、自身も愛用しているゴルティエ。
フランスのデザイナーなので自国のアイテムとしての思い入れがあるのだと思います。
国籍、肌の色、髪の色、ターコイズブルーのバスク。全てマッチしてるのでこの人のスタイルそのものです。
【シャルロット・ゲンズブール】少女らしいバスクスタイル。
バスクシャツで一番有名な映画。
フレンチファッションのアイコン、セルジュ・ゲンズブール。エルメスのバーキンの名前にもなったジェーン・バーキン。
そんなファッションアイコンの二人の間に生まれたシャルロット・ゲンズブール。ファッション界のサラブレッドですね。
14歳の少女時代に出演。ブルーデニムに白スニーカーの組み合わせは役柄の少女らしさを引き立てます。
セントジェームス着こなし|定番アイテムで10通り
バスクシャツはそれだけで印象に残るアクセントになるアイテムです。
合わせるアイテムはシンプルにするのが基本ですね。
レジェンドの着こなしを見るとうまくやれば個性も出せそうです。
ここからはポーカークローゼットで設定している定番アイテムを使ってコーディネートを組んでいきます。 使うアイテム群はこちらのみ。 ➡︎【オススメアイテム】ファッションの8割はクローゼットで決まる 基本的な色合わせの考え方はこちら。 ➡︎【デザイナーの結論!】メンズ服の色合わせは3色でOK。
セントジェームス バスクシャツ着こなしの注意点
カジュアルに振りすぎると幼く見えるのでドレス寄りのアイテムなどを取り入れて調整します。
柄が強いので他のアイテムは無地にした方がベターですね。
ポイントは以下の3点。
- 【アイテム選び】➡︎キレイ目。
- 【色合わせ】➡︎色数を押さえる。
- 【着こなし】➡︎キチンと着る。
3点を押されば子供っぽくならず、失敗は減ります。
1.セントジェームス×ウールパンツ
「色合わせ」
ブルー×モノトーンの定番色合わせ。
バスクの柄が効いているのでこれで十分。
ウールパンツで大人なカジュアルコーデ。
ウールパンツがワードローブにあると着こなしの幅が広がります。
カジュアルパンツとは違う上品な着こなし。意外とカジュアルパンツより涼しいです。
足元にはレザーのサンダルで同じく品良くまとめます。
2.セントジェームス×カーゴショーツ
「色合わせ」
ネイビーのワントーン合わせ。
バスクシャツが入ると一気にマリンスタイルに。
ヘミングウェイを参考に夏のショーツスタイル。
シンプルな合わせなのでバスク柄が効いてます。
カジュアルはここまでシンプルに徹すると大人の雰囲気になります。
何か物足りないと、デザインや色柄を足すと失敗の元になります。
- パンツはウエストで穿く。
- 靴ひもはキッチリ締める。
3.セントジェームス×カーゴパンツ
「色合わせ」
カーキにネイビー合わせ。
小物も全てネイビーで合わせるとキマリます。
セントジェームスとエスパドリーユでバスクコーデ。
バスクシャツのアクセントは一枚でコーデが完成します。
足元にはバスクシャツのブルーを拾ってネイビーのエスパドリーユ。
ベルトも色を合わせてネイビーを。
エスパドリーユもバスク地方由来の履物でフレンチカーゴとの相性はバツグンですね。
【フロントタックイン】
4.セントジェームス×白シャツ×デニム
「色合わせ」
白×ネイビーの爽やか夏カラー。鉄板の色合わせ。
白が多めだと清涼感が出て好感度が高いです。
ボーダー柄を効かせたフレンチカジュアルコーデ。
白シャツのインナーにバスクの柄でアクセント。
同じくバスク地方発のベレー帽を合わせ、フレンチ気分を盛り上げます。
バスク地方から生まれたファッションアイテムって多いですね。
- シャツをレイヤード
- カフスターンナップ。
- タックイン
5.セントジェームス×デニムシャツ
「色合わせ」
ほぼネイビーの同系色ですがグレーを足せると脱初心者。基本色どうしは混ぜてもゴチャつきません。
上品なカジュアルアイテム中心の休日カジュアル。
ボーダーにデニム合わせはベターですが、合わせるアイテムで雰囲気が変わります。
ポイントはウールパンツにエスパドリーユ。人とは違うセレクトで上品な大人っぽさが出ますね。
- 袖まくり
6.セントジェームス×コットンセットアップ
「色合わせ」
ライトトーンのアズーロ・エ・マローネ。
イタリア的な色合わせです。
セットアップで少しかしこまった場へ。
無地のコットンセットアップにはボーダー柄は良いアクセントです。
プラスしてローファー合わせでドレス度合いをあげています。
靴下は見えないタイプもありですが、あると上品に見えますね。
- ジャケットを着ているのでタックインでも合います。
7.セントジェームス×ジャケットスタイル
「色合わせ」
グレー×ブルー×ベージュの三原色のライトトーン合わせ。トーン合わせはキレイに見えオススメです。
ジャケットを使ったおでかけコーデ
カジュアルなバスクシャツにはカジュアルなコットンジャケットの相性が良いです。
ウールパンツと×スエードローファーはジャケットスタイルの定番の組み合わせ、
夏らしいジャケットスタイルです。
- タックイン
8.セントジェームス×ブレザー×デニム
「色合わせ」
ネイビーのワントーンには柄でアクセントを。
メリハリがついて一気にオシャレ感が出ます。
夏らしいブレーザーコーデ。
ブルーのワントーンにすれば夏らしさが簡単に出ます。
+ホリゾンタル柄やエスパドリーユで海を意識したコーディネート。
ブルーハワイのかき氷やラムネがあれば完璧ですね。
・タックイン
9.セントジェームス×ブレザー×カーゴ
ミディアムトーン合わせ。カジュアルアイテムは明るい色が合わせやすいです。
ドレスダウンのブレザースタイル。
ドレスアイテムをカジュアルに合わせる“ドレスダウン”。
慣れないと違和感を感じますが、ドレス×カジュアルの合わせは中級者への第一歩。
イタリアやフランスでよく見るヌケ感を作る合わせ方です。
10.セントジェームス×ファティーグジャケット
「色合わせ」
白〜ベージュ〜オリーブとアースカラーに
ネイビーアクセント。
ミリタリーミックスのイタリアンカジュアル。
コットンセットアップにミリタリージャケットを羽織ったイタリア的な合わせ。
色が認識しやすいミディアムトーンは、色合わせもしやすいです。
・タックイン
【セントジェームス着こなし】色合わせパターン
\ 基本的な色合わせは⬇︎で紹介しています。/
メンズファッション色合わせ【基本の3色】プロの出した結論!
今回使っている色合わせを抜粋して紹介します。
基本はメンズで良く使うこの3色。カーキはブラウンとして扱っています。
これを1色だけで使ったり、2色組み合わせたり。3色とも使う時はトーン合わせ。
ネイビーのワントーン
ネイビー×ブラウン
モノトーン+ネイビー
ベーシックカラー3色使い
【セントジェームス着こなし】サイズ感
【サイズ感】基本はちょうどよいサイズ
セントジェームス自体は10年でも長持ちするアイテムです。
トレンドのサイズ感で買うとファッション的に着れなくなってしまうので要注意。
体型も変わってしまいます…私もその時はちょうど良かったですが、今見ると少し小さいですね。
選ぶサイズは洗濯での縮みも考慮して、ワンサイズアップをオススメします。
【参考記事】詳しくはこちらで載せています。
➡︎セントジェームス|ナヴァルサイズ感【10年愛用レビュー】
【セントジェームス】着こなしテクニック集
“オシャレ慣れ”しているように見せる小ワザです。
慣れないうちは普通に着ればいいですが、上級者になるほどコナレ感がでます。
違いはちょっとした“小技”。知ると大したことでは無いのですが、意外と差がつきます。
ワザとらしくなると台無しなのでジョジョに取り入れると自然に身につきます。
【着こなしテク】1.フロントタックイン
【メリット】ベルトが見えるとウエストの位置が上がって見え、足長効果が狙えます。
【手順】前だけちょっと入れてフワッとベルトにカブせます。
グイッと入れ過ぎると不自然になるので気をつけましょう。
【着こなしテク】2.タックイン
【メリット】ジャケットはキチンとした雰囲気なので、キチンとタックインが合います。
【手順】入れた後に少し引き上げてフワッとさせます。
裾出しとタックインを使い分けれると着こなしの幅が広がります。
【着こなしテク】3.カフスターンナップ
【メリット】着こなしに少し変化をつけます。
シャツやブルゾンでも有効です。
【手順】半分か1段折るだけです。
【着こなしテク】4.袖まくり
【メリット】暑さ調整や、小慣れた感じが出ます。
適当にマクればいいのですが、一例を。
【手順】2段階で捲ります。
①グイッと20-30cmほど大きく折り返します。
②さらに半分くらい折り返します。
セントジェームスのボーダーバスクシャツ着こなし|まとめ
バスクシャツで有名な歴史的な人物から定番アイテムを使ったコーディネート20体を紹介しました。
シンプルに合わせてもサマになりますし、組み合わせても良いアクセントになってくれます。
カジュアルでは一番シンプルな柄で廃れることがありません。
これ以外のアイテムでも同じようにコーディネートを組んでいますので参考にしてみてください。
「関連投稿」
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