フィッシャーマンセーターの元祖として知られるガンジーセーター。
あまり有名ではないですが、シンプルだけど特長のあるディテールで普通のニットとは違います。
ここでは数少ないガンジーセーターの老舗ブランドや失敗しない3つの注意点を紹介します。
失敗しない3つのポイント
- 本物のガンジーセーターを知る
- ガンジーセーターのブランドを知る
- 自分のサイズを知る
*全てのアイテムのサイズ表で自分のサイズを探せます。
1. ガンジーセーターの本物とは?

ガンジーセーターのルーツ
ガンジーセーターは、17世紀からガンジー島で生まれた漁師用のセーターです。
荒れる海で漁師たちが寒さに耐えられるように、油分をたっぷりと含んだウールで頑丈に編んで作ったことが起源とされています。
19世紀には英国軍のユニフォームとしても採用されました。
ガンジーセーターはフィッシャーマンセーターの元祖とも呼ばれており、アランセーターの原型になったとされています。
本物のガンジーセーターとは?
特長のあるディテールを持っていて、ガーンジー島で作られているニットです。
本物のガンジーセーターは、以下のディテールを持っています。
- 前後対称のデザイン: 暗闇の海でも表裏を気にせずに着用できるよう、前後が同じデザイン
- 裾のスリット: セーターが作業の妨げにならないよう配慮
- 立ち襟: 首元の寒さを防ぐための工夫
ガンジーセーターをモチーフで色々なブランドで作られていますが、代表ブランドは「ガンジーウーレンズ」か「ルトリコチュール」。
2. ガンジーセーター代表2ブランド
「ガンジーウーレンズ」か「ルトリコチュール」を選べば間違いありません。
| ブランド | ![]() | ![]() |
|---|---|---|
| 写真 | ★オススメ![]() | ![]() |
| 参考価格 | ¥22,253 | ¥41,800 |
| 素材 | 英国羊毛100% | 英国羊毛100% |
| カラー | ||
| 製造国 | 🇬🇧ガンジー島製 | 🇬🇧ガンジー島製 |
| 重さ | 約690g | 約660g |
| サイズ | レギュラーサイズ | 細めシルエット |
| 設立 | 1976 | 1964 |
| リンク | 楽天 | 楽天 |
ガンジーセーター2ブランド【アイテム詳細】
GUERNSEY WOOLLENS(ガンジーウーレンズ)
伝統的なガンジーセーターを作り続けるブランド
1976年にイギリス・ガンジー島にて創業。設立以来、島内の小さなワークショップにて、伝統的で高品質なガンジーセーターを生産し続けています。
マシンメイドとハンドメイドをバランスよく取り入れ、歴史的なパターンやディテールを組み合わせた伝統的な「ガンジー製法」で生産されています。
使用する毛糸は、100%ウールの強い撚りが入った糸が選ばれ、しっかり編まれることにより、防風、防水効果を発揮し、高い保温効果が得られます。
| GUERNSEY WOOLLENS | 原料 | 原産国 | 設立年 | カラー |
|---|---|---|---|---|
| ガンジーウーレンズ | 羊毛100% | 🇬🇧ガンジー島 | 1976 |
| 表記サイズ | 身幅 | 着丈 | 肩幅 | 袖丈 | 裄丈 |
|---|---|---|---|---|---|
| 36 | 51 | 65 | 51 | 47 | 72.5 |
| 38 | 53 | 66 | 54 | 48 | 75 |
| 40 | 56 | 67 | 58 | 49 | 78 |
| 42 | 59 | 68 | 61 | 50 | 80.5 |
- 38で日本のLサイズくらい
- 裄丈は短め
Le Tricoteur(ルトリコチュール)
60年以上ガンジーセーターだけを作り続ける専業ブランド
1964年、イギリス・ガンジー島で設立され、古くから伝わる伝統的なガンジーセーターだけを作り続けているメーカーです。
強く、しっかりと編みこまれたセーターで、表面に適度の羊脂を残すことで防水性も高く、雨をはじいてくれます。
セーター内の気密性を高めることから、非常に保温性が高いのが特徴です。
| Le Tricoteur | 原料 | 原産国 | 設立年 | カラー |
|---|---|---|---|---|
| ル・トリコチュール | 羊毛100% | 🇬🇧ガンジー島 | 1964 |
| 表記サイズ | 身幅 | 着丈 | 肩幅 | 袖丈 | 裄丈 |
|---|---|---|---|---|---|
| 36 | 45 | 61 | 45 | 46 | 68.5 |
| 38 | 47 | 63 | 47 | 48 | 71.5 |
| 40 | 50 | 65 | 50 | 50 | 75 |
| 42 | 52 | 67 | 52 | 52 | 78 |
- 40で日本サイズのMくらい。ユニセックスですがレディースよりのサイズ感
- 漁師ルーツのニットなので裄丈は少し短め
3. 自分のサイズを知る
ブランドやサイズによって違うので、身幅の数値を重視して選びます。
身幅の目安はいつも着ているTシャツと同じくらいか、やや大きめで良いと思います。
サイズ選びの考え方
トレンドではなく自分のサイズがベスト。
頑丈で冬しか着ないので10年、体型が変わらなければ20年と着れると思います。
そんなセーターを今のトレンドのサイズ選びをすると長く着られなくなりもったいないです。
ずっと使える定番アイテムなので、大き過ぎず、小さ過ぎない自分に合わせたサイズがベストです。
【適正サイズ】胸幅=胸回りcm+ゆとり10%
サイズ感で押さえるべきは「胸幅」。ここでシルエットの大半が決まります。

自分の胸回りにゆとりを10%足した数値。
| 胸回り (ヌード寸) | ゆとり量 ヌード寸の10%* | ニット胸回り | ➡︎身幅 |
| 85cm(S) | ×1.1 | =93.5cm | =47cm |
| 90cm(M) | ×1.1 | =99cm | =50cm |
| 95cm(L) | ×1.1 | =104.5cm | =52cm |
| 105cm(LL) | ×1.1 | =115.5cm | =58cm |
【私の場合】
(胸回り)92cm×1.1(胸回りの+10%)=101cm=身幅50.5cm
私は身幅50.5cm(±1-2cm)の範囲で探します。
*30年間のトレンドの経験や、物つくりの経験から出した時代の変化に対応するゆとり量です。
好みで1-2%増減しても良いですが、ひとまずこれで選べば失敗は減ります。
*手持ちのニットも測って数値を測ると精度があがります。
最初は面倒ですが、慣れると試着しなくてもある程度わかるようになります。
| ブランド | サイズ | 身幅 | 着丈 | 肩幅 | 袖丈 | 裄丈 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ガンジーウーレンズ | |36 | 51 | 65 | 51 | 47 | 72.5 |
| ガンジーウーレンズ | |38 | 53 | 66 | 54 | 48 | 75 |
| ガンジーウーレンズ | |40 | 56 | 67 | 58 | 49 | 78 |
| ガンジーウーレンズ | |42 | 59 | 38 | 61 | 50 | 80.5 |
| LeTricoteur | |36 | 45 | 61 | 45 | 46 | 68.5 |
| LeTricoteur | |38 | 47 | 63 | 47 | 48 | 71.5 |
| LeTricoteur | |40 | 50 | 65 | 50 | 50 | 75 |
| LeTricoteur | |42 | 52 | 67 | 52 | 52 | 78 |
➡︎服のサイズの測り方はこちらで確認。サイズの考え方について詳しく書いてます。
【業界標準】服のサイズ測り方。買い物で失敗しない方法。
ガンジーセーター|まとめ
ガンジーセーターは、一般的ではないですが伝統的なフィッシャーマンセーターとして服好きには認知されています。
この記事では、ガンジーセーターを購入する際の3つの注意点を紹介しました。
ガンジーセーターを長く愛用するため、、自分にぴったりの一着を見つけましょう。
通常のニットよりは値段は張りますがそれ以上に長持ちしますし、コーディネートでも活躍してくれるのでぜひ取り入れてみてください。













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