ニットの最上級ブランド「JOHN SMEDLEY」。
英国で1784年創業以来、230年以上の歴史を誇り、高品質なニットの代名詞です。
高いニットは数多くありますが、シンプルに品質を追い求めた究極のニットと言えます。
プロの誰もが認める本質的なモノ作りは、寿命が長く「良い物は長持ちする」を実感できます。
最初に買ったのは15年以上前で、5枚ほど手元にありますが1枚もダメになっていません。
10年以上着たうえでの良さ、経年変化、洗濯による縮みやサイズ感などをレビューします。
JOHN SMEDLEY:海外公式サイト
ジョンスメドレー：日本公式サイト
⬇︎⬇︎ジョンスメドレーニットポロ【二大定番】⬇︎⬇︎
ポチップ
【ジョンスメドレー関連記事】
➡︎【ジョンスメドレー】ニットポロ8コーデ|簡単に変われる大人の着こなし
ジョンスメドレーニットポロの寿命【10年後の姿】
最初は繊細な印象でしたが、意外とダメになりませんし長持ちします。
ですが10年着ると、流石に経年変化はありますね。
変化する箇所をあげますので、着るときやお手入れの参考にしてみてください。
10年後【色落ち具合】
綿100％なので色あせはあります。私はヴィンテージ的な味ととらえています。
淡い色は気になりませんが、黒などの濃色は変わります。
通常の洗剤で家庭洗濯しているのも一因かも。
リブやエッジの当たる部分は白っぽいですね。一度染め直しても良さそう。
その時はまたレポートします。
10年後【ほつれ/擦り切れ】
長年着ていてもほつれや擦り切れはほとんどないです。
超長綿で繊維が長く糸が切れにくいのと、縫製が良いためだと思います。
ポロシャツの衿元は開くので、伸びないのも見た目が保たれる要因です。
ネームの縫製で稀にほつれることも
10年以上着た後で一箇所、ネーム付けのステッチ近くがほつれました。
ネームは4すみがステッチで止まってますが、下の2箇所は薄い生地に点で力がかかりほつれました。
事前にネーム付け糸の下だけ外せば安心です。
＊本体の糸を切らないように十分に気をつけて下さい。
ミシン付けの場合はガッチリ付いているので、外さないほうが無難です。
「長年着ているとほつれる場合がある」ていど。はずす自信がなければそのままでOK。
10年後【ボタンホール】
ボタンンホールが歪んでいます。一番力がかかる箇所で多少の変形は避けられません。
10年後【毛玉】
手持ちの5枚の毛玉です。着用年数よりも個体差を感じます。
超長綿で繊維が長いので毛羽自体は少ないです。繊維の端が出てきたのを毛羽と言うので繊維が長いとその端が少なくなります。逆に繊維が短いと端が増えるので毛羽が増えます。
物によっては小さい毛玉が見られます。原料が細いので極小さい毛玉です。
毛玉は表面の毛羽のからまりなので、ブラシッシングで整えれば軽減します。
やると間違いなく寿命は伸びますし、毛並みを整えると見栄えも変わります。
1本あると、スーツやコートにも使えるので何かと便利です。
毛の柔らかさや細さの種類がありますが、生地にザザッとグリップしている感じがあれば◎。
ジョンスメドレーのニットポロを買い続ける7つの理由
ポロシャツの中では高価ですが、頑張れば買える範囲です。
7つの理由を知ると、安ささえ感じると思います。
今の時代これだけ品質に重きをおいた製品は珍しく、価値があります。
- 大人のカッコ良さ➡︎一枚でサマになる
- 10年以上長持ち
- 王様が認めるニット➡︎英国王室御用達
- 極上の原料➡︎【最高峰】シーアイランドコットン(海島綿)
- 綺麗な編み目➡︎【極細】30ゲージ
- 丁寧な縫製➡︎リンキング
- 英国製
①大人のカッコ良さ➡︎一枚でサマになる
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休日感がでない上品なポロシャツ
簡単な合わせでも、上質な素材の品のある雰囲気はサマになります。
欧米のリゾート着のイメージですね。
ジャケットも合わせられるのでコーディネートの幅は広いです。
普通のポロシャツと違って、周りにも着ている人が居ないのもポイントです。
②10年以上長持ち
【結果】十数年長持ちしています。
最初に買った黒は15年はたっています。昔すぎてうる覚えですが…
丈夫なイメージは無いですが、劣化する部分があまり無いのでダメになったことは無いです。
丈夫で有名なヘインズビーフィーTでも、数年はもたないので長持ちですね。
つど買い足して5枚ほどありますが、すべて現役でヘビロテ中です。
③王様が認めるニット➡︎【英国王室御用達】ロイヤルワラント授与
ニット専業で230年続くだけでも凄いですが、さらにそれを裏付けるのがロイヤルワラント。
英国王室が愛用を認める認証制度です。王様と同じ物を着てるってちょっと自慢できます。
ジョンスメドレーは故エリザベス女王陛下とチャールズ国王からロイヤルワラントを受けています。
④極上の原料➡︎【最高峰】シーアイランドコットン(海島綿)
そりゃ気持ちいいに決まっています。
はるか昔からコットンの最上位はシーアイランドコットンと決まっています。
コットンは繊維が長いほど上質。最上の肌触りで光沢があり、毛羽立ちも少ないです。
原料じたいに光沢があるので洗濯しても消えません。最高峰の原料がもつ上品な光沢。
直接肌に触れるアイテムなので、原料の良さをダイレクトに感じられるのは贅沢ですね。
時がたつにつれて値上がりするので、世界一のコットンを所有するならいまのうちです。
＊シーアイランドコットンは歴史的にも紆余曲折があり本当に希少です。
希少なので古くから使用しているメーカーに優先されますが、ジョンスメドレーはそのひとつです。
⑤綺麗な編み目➡︎【極細】30ゲージ
専用のフルファッション編み機で見た目のキレイさも最高峰。
ニットの目のこまかさは「ゲージ」という単位で表します。
ゲージ=編み機の1インチ(2.54cm)間の針の数です。
(例)30ゲージ➡︎1インチ(2.54cm間)に編み針が30本並びます。
ゲージは数字が大きいほど目がこまかく、ドレッシーで上品になります。
ジョンスメドレーは驚異の30ゲージ。ジョンスメのニットが他と一見して違う理由のひとつです。
30ゲージは細い糸じゃないと作れません。その細い糸は良い原料からしか作れません。
原料から糸、編み、縫製とすべて積み上げてやっとできるクオリティーです。
| 目の細かさ | ザックリ | 中肉 | 細かい | 繊細 |
| 呼称 | ローゲージ | ミドルゲージ | ハイゲージ | |
| ゲージ数 | 〜7ゲージ | 8〜10ゲージ | 11ゲージ〜 | 30ゲージ |
フルファッションは世界でも希少な天竺編み専用機です。
ジョンスメドレーはニット業界でもフルファッションの製品として有名です。
現代的な編み機とは違いタテに張力をかけずに編むために、キレイな編み目が生まれます。
⑥丁寧な縫製➡︎リンキング
ニットのパーツ同士をミシンではなく、編みでつなぐことを「リンキング」と呼びます。
繋ぎ目は目立たず、段差も少ないので、ニットには欠かせない技術です。
目が細かいほど一目ひとめを拾うのは大変で、手間と技術を要します。
宣伝文句で「手間がかかる」は良く聞きますが、実際にどれくらい大変か出してみます。
ニットポロ一着分のリンキング距離➡︎およそ269cm=105.9インチ
・某一般的なブランド14ゲージの場合➡︎105.9×14目=1482目
・ジョンスメドレー30ゲージの場合➡︎105.9×30目=3177目
2枚のパーツを合わせるので同じ作業を2回➡︎3177目×2=6354目ほどセットする必要があります。
しんどそうですね(汗)。ハイゲージにするほどこの作業が増えるので手間がかかります。
⑦英国製
英国はファッションよりも実用重視。
英国の製品は本質的で長く着れる物が多いです。
必要なアイテムを、あるべき姿で作り続ける姿勢は英国ならでは。
アイテムごとにブランドがあり、ニットはジョンスメドレーが担当しているイメージです。
作られるアイテムに派手さは無いですが、存在意義が明確でメチャクチャカッコいい。
英国メーカーは人気が出ても規模は拡大せず、マイペースで作り続ける。長続きするわけですね。
国の文化や哲学、そこで生活する人の考えが反映されているのを感じます。
以上、ジョンスメドレーの凄さ7点でした。文句のつけようがないです。
ポチップジョンスメドレーの代表的なニットポロは？ISIS/ADRIAN
ISIS クラシックニットポロ
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ADRIAN モダンフィットニットポロ
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ジョンスメドレーの良さがわかったところで、実際にどんなモデルがあるか見ていきます。
同じようなバリエーションが多くややこしいので、簡単に整理します。
ジョンスメの全体ラインナップ
ラインナップは春夏と秋冬で二つの素材にわけられます。
| 春夏 | 秋冬 | |
| 素材 | シーアイランドコットン | エクストラスーパーファインウール |
| 編み目 | 30ゲージ | 24ゲージ/30ゲージ |
| 混率 | 綿100％ | ウール100％ |
春夏のジョンスメドレーと言えば「シーアイランドコットン」です。
冬のウール・ニットといえばエクストラスーパーファイン原料を使ったタートルニットですね。
冬の定番で10枚ほど手元にあるのでまたレビューします。
ポチップジョンスメ|ポロシャツのモデル➡︎フィット別
永久定番は「ISIS」/モダンフィットは「ADRIAN」
シーアイランドコットンを使ったニットポロにもフィット別で数種類あります。
中でも代表的なのが定番の「ISIS」(アイシス)とモダンフィットの「ADRIAN」(エイドリアン)。
最初に選ぶならこの2モデルから選べば間違いないです。私はアイシスが好きです。
【ISIS⇔ADRIAN】の違い
パッと見はほぼ同じです。素材、デザインほぼ同じですが違いは、サイズ感と衿の形状です。
Mサイズ同士で比べると、1サイズエイドリアンが小さいです。
アイシスが少し衿が長いですね。エイドリアンは台襟付きで小衿のモダンな印象。
アイシスの衿が昔ながらのジョンスメ特有の形状で、クラシックな雰囲気で好きです。
ジョンスメドレーニットポロ|サイズ感
サイズ選びは必ず数値で判断。
| モデル | サイズ | 身幅 | 身丈 | 肩幅 | 袖丈 |
|---|---|---|---|---|---|
| ISIS | XS | 48 | 62.5 | 39 | 10.5 |
| ISIS | S | 51 | 63.5 | 40.5 | 11.5 |
| ISIS | M | 54.5 | 68.5 | 42 | 12 |
| ISIS | L | 58.5 | 71 | 44 | 12.5 |
| ISIS | XL | 61 | 73.5 | 45 | 14 |
| ISIS | XXL | 63.5 | 73.5 | 47 | 14.5 |
| ADRIAN | S | 43.5 | 68 | 35.5 | 9.5 |
| ADRIAN | M | 51 | 68 | 38.5 | 9.5 |
| ADRIAN | L | 54.5 | 70 | 42 | 10.5 |
| ADRIAN | XL | 58.5 | 72 | 46 | 11 |
| ADRIAN | XXL | 61 | 72 | 48.5 | 11 |
ポロシャツのシルエットを決める一番重要な数値は胸幅です。
手持ちの服で自分にちょうど良い胸幅の数値を元に探すと間違いは大きく減ります。
【ISIS⇔ADRIAN】サイズ感比較
代表2モデルの胸幅だけを比較します。
モダンフィットのエイドリアンがワンサイズ小さいです。
定番のヘインズやユニクロとも比較してみてください。
(例)私がサイズ選ぶとしたら
私の胸囲92cm+ゆとり10cm前後=胸幅50-52cmくらいを目安に選びます。
- ISIS➡︎Sサイズを選びます。
- ADRIAN➡︎Mサイズを選びます。
【サイズ選びのポイント】
・ブランドでの違い
・国内サイズ↔︎海外サイズ
・モデルごとのフィットの違い
・サイズ表記の違い
これらをイチイチ把握しながら判断するのは、難しく時間がかかります。
数値で判断するのが最速です。どんな場面でも正確に使え世界共通！
こちらで詳しく解説しているので一読してみてください。サイズの悩みから解放される近道です。
➡︎服のサイズ測り方メンズ【業界標準】失敗しないサイズ選び！
ポチップ代表モデル【ISIS】サイズ別着用写真
買う時期や、国内/海外でサイズ表記が違っています。ホントにバラバラです。
サイズ表記で選んでいたらサイズ感がマチマチになっていたと思います。
私は数値で選ぶので、胸幅50cm〜52cmの範囲。印象はだいたい同じですね。
ニットなので裾は内側に折り返して調整して着ています。
ここ一年で5kgほど太ったのでジャストサイズですね。
ジャケットを着ることを考えると1サイズ上げるかは微妙です。
袖丈は長めで安心して着れます。
洗濯で縮む？
ほぼ縮まないので、サイズ選びはそのままで。
A.手持ちのニットはほぼ縮んでいないです。
綿100％ニットは洗濯で少し縮んでも、着ていると戻ります。
縮みは気にせずサイズ表記どおりに選べばOK。
＊ニットで急激に縮む可能性があるのはウールです。
【Q&A】
ジョンスメドレーのニットポロについてのよくある疑問に答えました。
耐久性は？何年持つ？
A.一見すると繊細そうですが、10年以上着てもダメになったものはまだ無いです。
手入れ次第では20年くらいいいけそうな気がします。
夏にニットは暑くない？
真夏にもよく着ています。普通のTシャツとさほど変わらないです。
30ゲージで薄手なのでむしろもう少し厚くても良いくらい。
洗濯や洗い方は？
あくまで「コットンニットポロ」なのでネットに入れて洗濯機のデリケート洗いで十分。
私は着るたびにネットに入れてガシガシ洗濯しています。高級なシーアイランドコットンだからといって特に特別なケアは必要ないですが、大事にするにこしたことは無いですね。
＊ハンガー干しだけは止めましょう。伸びるのはご法度です。
| 洗濯設定 | 準備 | 洗剤 | 干し方 | 仕上げ |
| デリケート洗い | 裏返し+ネット | 通常洗剤+柔軟剤 | 平置きか 物干し竿 | スチーマーで完璧 |
ニットはスチーマーでキレイになりやすいです。アイロンをしたらうっすらある毛羽が寝て光沢が戻ります。当て布などで様子を見ながら試してみて下さい。
縮む？
あまり縮みません。サイズ選びはいつものサイズで大丈夫。
お手入れは？
- ブラッシング➡︎シーズンに1-2回ほどやれれば十分。
- シワが気になる場合はスチーマーを。ニットなのでキレイに取れます。
透けない？
手持ちには白無地がないのですが、手持ちの物では透けが気になったことは無いです。
透けないで有名なヘインズビーフィーTシャツより透けていないので安心ですね。
Tシャツとは違い、肌にピタッとしないのも透けが気にならない一因だと思います。
これ以外の質問がありましたらメッセージからどうぞ。後日、追記します。
安く買う方法
アマゾン、楽天、YAHOOショッピングで良いかと。
アマゾンが一番在庫がありそうです。
時期にもよりますがジョンスメはどこも同じような感じですね。その昔は個人輸入などもありましたがネットの発展でそこまでリスクを追う必要を感じません。現地に行って買うのが良いかというと希望のモデルで色、マイサイズとなると最近は在庫が無いことが多いですね。意外と定番品が無かったりします。
ADRIAN(新品)を条件に安く買えるところを探してみました。
| 国内公式 | アマゾン | 楽天市場 | YAHOO SHOPPING | ヤフオク | eBay (海外オークション) | |
| 価格(税込) | 現在展開なし | ¥18,000〜 | ¥18,999〜 | ￥17,790〜 | ¥11,000〜 | ￥14,000〜 |
| 送料 | 一律￥550 (￥10,000以上無料) | 無料 | 無料 | 無料 | ¥400-¥500 | およそ ¥2,000〜 |
| ポイント還元 | 110円で1ポイント付与 | – | 254 | 641(paypay) | 会員だと各種クーポンあり | – |
| 品揃え | 豊富 | 色による | 豊富 | それなりに | 出品は少ない | ベーシックカラー |
| 受け取り期間 | 1-2日以内で発送 | 翌日 (非会員+510円で翌日) | 最短翌日 | 最短翌日 | 4-5日(発送者次第) | 1-2週間 |
| 見解 | 品揃え◎ | 色により最安 | 品揃え◎ | 見つかればお得 | 円安で割高感。 返金保証あり。 |
ポチップジョンスメドレーニットポロ|レビューまとめ
良いニットでは必ず紹介されるブランド「ジョンスメドレー」。
公式サイトでも詳しく語らないのも控えめで英国的です。
もったいないので今回はプロの目線で詳しく解説してみました。
有名なだけでは決してなく、歴史や見た目、品質にいたるまで、実力がともなったアイテムです。
こういった素晴らしいモノはこのまま存続して欲しいのですが、変わるときが必ずきます。
1.ロイヤルワラント、2.英国製、3.シーアイランドコットン、4.フルファッション編み機。
これらを一つのアイテムが持つのは奇跡的ともいえます。長々と説明しましたが体感するのが早いのでまず一枚試してみてください。
言っていることが実感できると思います。
MARU
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