映画で見かけるスパイが第二の皮膚のようにフィットするレザーグローブ。
使い心地はもちろんですが、佇まいの格好良さは格別です。
革手袋が劣化で使えなくなるのはまれで、長持ちするので、最初に質の良いものを選ぶのがおすすめです。ここでは手袋の「御三家」と呼ばれる名門ブランドと、失敗しない選び方を紹介します。
グローブブランド一覧
手袋だけを専業で作っているブランドをオススメ。ラグジュアリーブランドも依頼するクオリティーを直接買う方がお得です。
御三家グローブブランド
革手袋と言えばの3つの老舗ブランド。世界最高峰ですが頑張れば手が届く範囲です。
王道ペッカリーグローブ
革手袋好きが行き着く究極の素材
価格は跳ね上がりますが、革手袋では外せない素材です。
ワシントン条約(CITES)|ペッカリーは国際取引が制限されているため、希少で正規輸入品にはこの証明に基づいたタグや書類が付属することがあります。「密猟ではない本物」の証です。
1. ブランド別解説
DENTS(デンツ)| ヘアーシープ
入門価格の王道のグローブブランド「デンツ」
1777年創業の英国王室御用達ブランドであり、手袋界の絶対王者。着用したまま小銭を扱える「シークレットフィット」の裁断技術で、抜群のフィット感です。
ヘアシープは最も高級な羊革で、ウール(毛)を採るための羊ではなく、エチオピアなどの高地に生息する「直毛の羊」から作られます。薄くても強靭で、きめ細かい光沢があります。
| サイズ | 甲周り | 全長 | 中指長さ |
| 7 | 18 | 24.5 | 8.5 |
| 7.5 | 18 | 25 | 8.5 |
| 8 | 19 | 25.5 | 8.5 |
| 8.5 | 20 | 26.0 | 9 |
DENTS(デンツ)| ペッカリー
デンツのペッカリーグローブは革手袋の最終終着点
デンツのペッカリー革は厚みがありモッチリしています。使い込むほどに味がでて手に馴染む革はまさに一生物。いつかは手に入れたい手袋で、1777年創業の英国王室御用達ブランドです。
| サイズ | 甲周り |
| 7.5(S) | 18-19 |
| 8(M) | 20-21 |
| 8.5(L) | 22-23 |
MEROLA(メローラ)| ラムナッパ
映画「ローマの休日」でも使われた歴史的なイタリアブランド
英国製に比べ指やボディーを細身に設計することにより、着用時に指が長く細く見えるイタリアらしい色気があります。『ローマの休日』の映画衣装として有名なブランド。1870年ナポリ創業。
| サイズ | 全長 | 幅 | 中指長さ |
|---|---|---|---|
| 7(S) | 24cm | 9.8cm | 外側計測 9cm 内側計測7.8cm |
| 7.1/2(M) | 24cm | 10cm | 外側計測 9.2cm 内側計測8cm |
| 8(L) | 24.5cm | 10.2cm | 外側計測9.5cm 内側計測8.2cm |
| 8.1/2(LL) | 25cm | 10.6cm | 外側計測9.6cm 内側計測8.5cm |
MEROLA(メローラ)| ペッカリー
細身で色気のあるイタリア製ペッカリーグローブ
イタリアらしい色気のあるペッカリーグローブ。デンツは質実剛健で男っぽい雰囲気がありますが、デンツが太いという方は、細身のこちらが合います。シットリとした肌触りと柔らかさは格別です。
| サイズ | 甲周り | 全長 | 中指の長さ |
|---|---|---|---|
| 7 | 19-20 | 22 | 7-7.5 |
| 7.5 | 20-21 | 23 | 7.5-8 |
| 8 | 21-22 | 23 | 8-8.5 |
| 8.5 | 22-23 | 24 | 8.5-9 |
| 9 | 23-24 | 24.5 | 9-9.5 |
CAUSSE(コース/ガンコス)|ペッカリー
知る人ぞ知るフランス名門グローブメーカー「コース」
1892年創業、フランス人間国宝(EPV)認定企業であり、現在はCHANEL傘下。エルメスの手袋製造を請け負う技術力を持ち、特にハンドステッチのピッチ(間隔)の精密さは工芸品レベルと評されます。
柔らかいラムスキンで細身の型にライニングはシルクでより細く見える一品です。
| サイズ | 全長 | 甲周り | 中指 |
| 7.5 | 24 | 18 | 8.5 |
| 8 | 24.5 | 19 | 9 |
| 8.5 | 25 | 20 | 9 |
2. グローブのサイズの選び方
「手袋は第2の皮膚」と言われます。
手袋の革は柔らかく伸びるので、ピッタリかキツめのサイズを選びましょう。
「最初はきつい」が正解
購入時は、「少し窮屈で、着脱に時間がかかるサイズ」を選びましょう。
- 革の伸び: 上質な手袋革は、使用に伴い横方向に確実に伸びます。
- 見た目: 伸びた後でフィットしているサイズなら不格好なシワも出にくい。
国による「形状」の違い
| 英国系 (DENTS等) | イタリア・フランス系 (MEROLA/CAUSSE等) | |
| 雰囲気 | 質実剛健 | 色気 |
| フィット | 標準 | 細め |
| 指 | 親指長め/標準 | 細長 |
- 英国系: 厚みのある手や、指が太めの方でも快適にフィットします。
- イタリア・フランス系: 指を長く美しく見せたい方や、手が薄い方に適しています。
甲周りの計測と「インチ」換算

手のひらの最も厚い部分の周囲をメジャーで計測してください。
間の数値なら少し小さめを選びます。
「私の場合」
20.5cm➡︎1インチ=2.54cm➡︎20.5÷2.54=8.07インチ
いつも8インチを選べばほぼ合います。
| 甲周り | サイズ |
|---|---|
| 17.8 | 7 |
| 19.0 | 7.5 |
| 20.3 | 8 |
| 21.6 | 8.5 |
| 22.8 | 9 |
3.グローブの革の種類
手袋の品質では革種が重要です。
「薄くて丈夫、かつ柔軟であること」が絶対条件で、以下の3つの動物に大別されます。
- ペッカリー(猪豚革)
- シープスキン(羊革)
- ディアスキン(鹿革)
①ペッカリー(猪豚革)|ゴールであり最高峰
南米に生息する野生の猪豚から採れる革です。
DENTSなどの最高級ラインでしか見られない希少素材であり、価格も羊革の数倍になります。
- 特徴: 「3つ並んだ毛穴」が特徴。厚みがあり丈夫で、羊革以上に柔らかく伸縮性があります。
- 価値: 「10年以上使える」耐久性と、使い込むほどに手に吸い付くエイジングは、他の革では味わえません。グローブ界における「上がり」です。
②シープスキン(羊革)|ドレスグローブの標準
ドレスグローブの9割以上がこの「羊革」です。羊革にも下記の種類があります。
| ヘアシープ | 手袋に適した薄くて丈夫な革。「直毛の羊」から取れる |
| ラム | 子羊の革で非常に柔らかい |
| シープ | 通常の羊革 |
中でも、革の表面をそのまま生かし、非常に柔らかくなめしたものを「ナッパ」と呼びます。
英国の名門タンナー。グローブ革のヘアシープにおいて世界最高峰。近年廃業したので希少に
③ディアスキン(鹿革)|カジュアル向き
表面に独特のシボ(凹凸)があり、ふっくらとした肉厚な質感です。
ライニングの種類
手袋の保温性とフィット感を決めるのがライニングです。
- カシミヤ➡︎暖かさ
- シルク➡︎裏なしとカシミヤの中間
- 裏なし➡︎究極のフィット感



裏なし(アンライニング)
【究極のフィット感と見た目】 防寒性は劣りますが、最も手が綺麗に見える仕様で玄人好き。
フィット感を追い求めるならこれ一択。私もハマってグローブが増えていきました。
革で防風にはなるので意外と防寒にはなります。
カシミヤライニング
【保温性最強・極上の肌触り】 冬の実用品としての最適解です。
普通に買うならこれ一択です。見た目が多少太くなりますが、暖かさは抜群です。
シルクライニング
【見た目と防寒の両立】 「裏なしの細い見た目も捨てがたいけど、流石に寒い」という方に最適。
シルクって意外と暖かいです。裏を生地で止めるので柔軟性は損なわれます。
鉛筆の芯➡︎スマホ対応に
鉛筆の芯(炭素)を削って指先にすり込むとスマホが反応するようになります。
黒くなるのが難点ですが、どんな手袋にも使えます。ないよりは全然マシなので試してみてください。
革手袋メンズブランドおすすめ3選【まとめ】
冬の必需品で、一双持っておけば長いこと使えます。
私も一時期、グローブの究極のフィッティングを追い求めた結果9双ほど手元にあります。
ピッタードのレザーで企画したり、イタリアのレザーの街フィレンツェに行った際にグローブ専門店に行ったり、最後はハンドメイドで作りましたが、ピッタリと吸い付くサイズ感の手袋はかなりかっこいいです。
季節ものなので革のグローブメーカーも減りましたが、昔から王道は決まってデンツでした。
世界最高峰と言ってもブランド物と違って探せばそんなに高くなく買えるので是非一度、フィットした手袋を手に入れてみてください。













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